前から使ってみたかった、IRC 井上タイヤの iX-09W GEKKOTA を試してみた。
舗装道路250キロほど、林道+泥+川+山の中を350キロほど・・・合わせて600キロほど走ったレポートだよ。
単車はKTM350EXC-F
とりたてて不満があったわけではないけれど、以前履いていたタイヤがCROSS COMPETITION M12 XC
とはいっても、中古で買った単車に付いていたというだけでこだわりはない。
ん? 安いなあ・・・前の持ち主はこのタイヤが一番って言ってたっけ。ただ、僕とタイプが違うので僕にとって一番かどうかはわからない。
このタイヤは林道と砂地のフィーリングが良かった。それ以外のところもそこそこ。
かなり減ってると思うけど、これでも林道と砂地は何の問題もナシ。この2つのシュチュエーションだけならまだまだ使う感じ。
僕の腕としては中級者レベルかな? 砂利の浮いた林道はわりと回し気味で滑らせて向きを変えるほう。土や砂、ガレた所では打って変わってトラクションを重視するほう。
ハードな路面では頑丈なタイヤが欲しくてグリップはほぼ無視、直進のときだけ食えばいいや・・・でも、軟質路面や川、丸太なんかはグリップしてくれたほうがいい・・・という無茶な希望を持ってます。
今回、ちょっとよそへ行って走ってくるので、タイヤを新調した。初めは↓こちらの「井上ゴムバイク用タイヤIX-09W リア用」を考えたのだけども、どうせなら「GEKKOTA」を試してみようということで・・・
触ってみてビックリ! すっごく柔らかい。確かにトライアルタイヤと同じだ。前にラジアルのトライアルタイヤでビックリしたことがあるので、石の上と根っこの上は安心なのを確信した。
でも、問題は「石の上と根っこ以外のところはどうなのか?」ってことだよね? それと減り具合は?
まずは1日目、まだ舗装を20キロも走っていない。まだ両サイドに「ヒゲ」も残ってるし、いいも悪いも感じない。ただ、「黙って減るなあ」という印象。なんだか心臓に悪いや。
高速道路20キロ、一般道90キロ、雨の林道や川や土の山道を90キロ走ったあとの状態。
高速道路はちょっと走っただけで消しゴムかけるみたいに減って、ちょっと意味がない感じ。ただ、前のタイヤの山がなかったせいか土も砂利の林道も川も・・・とにかくグリップの良さは感じることができた。
舗装道路では道路のつなぎ目などでウニウニして気持が悪い。これは同じ井上のVE33などでもそうなので、仕方がないんだけど・・・
(僕は結構VE信者だったりする)
当初の想像通り、石や木の根はもちろん、土のちゅるちゅるのところでも十分グリップの良さを感じることができた。
ちなみにこういうところで僕はトコトコと回さないで走るタイプ。
ただ、林道は変にグリップして滑り初めが掴み辛く、あまり流れないので向きを変えるのが難儀した。林道にはあまり合ってないし、あんまり楽しくない。ちょっとこのタイヤで速く走るのは難しいかもしれない。
翌日、高速道路20キロ、一般道90キロ、雨の林道や川や土の山道を90キロ走ったあとの状態。
舗装道路を走らなければ変に減らないかもしれない。グリップには変化なし。
雨の中をさらに90キロくらい山道を走ったあとの状態。
前のタイヤの山がなかったせいか、何の不満もナシ。林道の違和感もだんだん慣れてきたのか感じなくなってきた。
3日目。ちょっとヒビが入ってきているような気がします。やはり、このタイヤは回しちゃだめみたい。
この時点で舗装道路が130キロちょっと、ダートが350キロ走ったところ。砂利の浮いた林道もまあまあになってきた。減ってきたからかな。
これでトータル600キロほど走った状態。真ん中減ったなあ・・・
林道は硬質用タイヤのほうが絶対楽しい。でも、雨、それもチュルチュルのオフでの性能は捨てがたいというか、絶対的安心感があり、安心して攻められる。
岩場だって、いつもはいけないような所にガンガン突っ込める。こういうところは人と違うラインを何本も持つことができてとっても楽しい。
でも、レース用、しかも石とか川などの勝負を決する要素のある、よそ行き用のタイヤとしてならいいけれど、1年を通してとか、何年も使うという風に考えるとそんなに持たないだろうな。
勝負用として履くのはいいけれど、通年を通して履くタイヤと考えると、別の選択肢が出てくるかMのしれないと思ったのでした。
あ! このタイヤ単体の性能にはとても満足したし、そのとんがった指向にはとっても共感できました。